茨城県営松代アパート
Ibaraiki Prefecture Housing,Matushiro
Mid-rise public housing block with a skywalk encircling a courtyard
awards:1995年度日本建築学会作品選奨
location:茨城県つくば市 / Tsukuba, Ibaraki
completion date:1992.12
architects:三上建築事務所+アプル総合計画事務所
principal use:集合住宅(121戸)、集会所 / Public housing
contractors:松浦建設、折本工業、小薬建設、宮本建設
number of stories:地上6階 / 6 stories
structure:RC柱梁構造
site area:13138.05m2
building area:3,313.88m2
total floor area:10,341.04m2
photography:GAフォトグラファーズ
松代アパートは総戸数120戸の団地で筑波学園都市に計画されている。ここでは石岡の観点に加え、都市の建築の本質である道と建物の密接な関係を作ろうとした。モダニズムの集合住宅では住棟と道の関係が極めて希薄であり、これは片廊下と住戸の関係にも現れている。住戸の廊下は都市空間の一部である。ここでは三層の住棟を二段重ねした形式をとり、地上面の道の他に第四層に広く変化に富んだ外部通路(「上の道」)を設け、「上の道」とそれに面する住戸のレベルを変え、「上の道」にはエレベーターでも大階段ででも登れる。「上の道」はループになって、いくつかある階段室、大階段とあいまって多様な経路を住民が選択できるようにしている。残念なことは当初「上の道」全体に土を敷きつめ、雑草が生える道とんとして構想していたが、諸般の事情で実現できなかったことである。