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花フェスタ記念公園/花の地球館・花のタワー+西ゲート施設+物販施設

花の地球館・花のタワー

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上空より俯瞰する。温室が谷間をダムのように塞ぐ。*航空写真:SS名古屋

北側よりみる。

計画中の模型写真

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展望デッキ。

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​配置図

1995年新建築の文章

「ランドスケープアーキテクチュア・・・・地の切断、空の切断」

岐阜県では、地場産業の一つである園芸、花卉産業の振興と環境美化運動を抱き合わせたユニークな施策として「花のみやこ・ぎふ」運動を展開しており、県営可児公園はその中核拠点である。園内には既に生産者向けの技術指導や地域住民に対する講習会、花卉販売等を行う施設である「花き総合指導センター・花とぴあ」があったが、施設の更なる拡充が望まれていた。今回、「花のみやこ・ぎふ」運動の一大イヴェントである「花フェスタ95」(本年4月26日から40日間、入場者193万人)が同公園で開催されることに

なり、フェスタのメインパヴィリオンとして展望塔とともに大温室が整備され本年3月に竣工した。

地形の生け捕り/地の切断

 この施設へのメインエントランスは「花とぴあ」の南に位置する。そこから西側の丘に向かって約70メートルの上下二層(下階は温室に至る導入空間としてテーマに沿った展示を行っている)のブリッジが園路を跨いて架けられている。温室は、ブリッジを渡った先の丘の向こうの谷を覆うように計画した。約10メートルの高低差の地形を内に抱え込んだ温室はダイナミックな内部空間をもつことになる。この大温室の他に二つの小温室と二つの企画展示室を設けている。展示は当然のことながら花をテーマとしているので、花の種類が多い温帯から亜熱帯の気候の再現が中心になり、そのため開口部を多く取り、通常の熱帯温室に比べて湿気の少ない快適な環境となっている。

 この温室の作りかたを、内側から見て「自然を生け捕る」と表現したが、外側から見ればダムのように谷を「切断」する操作とも言える。「ダム」は南側に穏やかな場所を囲い込むので、ここを外部の植物園として計画している。この南側の谷の植物園と温室内部、そして温室北側は水によって連続性を暗示している。温室は熱帯という異世界を作る仕組みだから、ガラスを使いながらも外部とは不連続に扱われるのが普通であるが、ここでは再現する気候帯の性格からも積極的に外と連続させることが意図されている。この外部との連続性に向けて、構造計画もサッシデザインも集中している。温室の平面形状は半円形

であり、北側の直線部分を二枚のRCの壁面とし、上部には鉄骨による一列の立体トラスを走らせ、建物に作用する水平力やねじれの大部分を負担させている。これによって、鉄骨の屋根構造(梁をラチス梁としている)と南側の円形の部分の壁の鉄骨骨組み(ブレースが無い)に軽快さと高い透明度を実現している。

 

空の切断

 温室のコンセプトを「地の切断」と表現すれば、「花のタワー」のデザインコンセプトは「空の切断」と言えるかもしれない。細長い長方形の平面形の「花のタワー」の展望階にはレストランと展望室、二段の屋外テラスが設けられている。長方形の平面形は空中に浮遊する感覚をもたらしている。大抵の展望台の平面形はセンターコアーで点対称の平面形が採られるため、常に壁を背負って一方向しか眺められないが、ここでは前後の2ヵ所のコアを除いて、両側がガラスで完全に透けているため、空中のデッキの上に居る感覚があたえられる。だから、これは空中に浮遊する船(宇宙船)でもある。「船」は、それを

支える柱が温室に落とす影をなるべく小さくなるよう、3種類の柱(アルミスパンドレル貼りの垂直な柱と45度傾いたトラスの柱とそれと直交する鋼管の柱)によって、丘陵地帯の森の上に支えられている。                      大野秀敏

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南側を見る。外構と連続した室内。*

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北面を見る。壁は大谷石。三角形に張り出した部分には特殊な気候のもとで生息している植物が展示されている。*

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北側通路。*

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1階平面図

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展望レストラン内部。*

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展望廊下。*

タワーの屋上部分。*

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地球館南面を見る。*

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​ブリッジ上部。正面のエントランスは高低差10mある温室の最上部に設けられたもの。*

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オープンギャラリーでもあるブリッジ下部に設けられた通路。*

屋上階平面図

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断面図

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立面図

西ゲート施設+小型飲食物販施設

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北西からの全景、手前側の蛇行した屋根の建物が西ゲート施設。

その奥の大屋根の架かった建物が小型飲食物販施設。山の上に見える建物は「花の地球館・花のタワー」

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​配置図

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西ゲート施設を休憩室前から見通す。
奥のコンクリートのボックスはトイレ、架構右手上部が製材による四辺形ダイヤゴナルユニット.

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夜景.園内からゲート部分を見る。左手前はバス・タクシー待合所。

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西ゲート施設断面図

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丸パイプのピン接合部.圧縮力はボルトの断力で伝えられる.*

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西ゲート施設のバスタクシー待合所を見通す。左手の壁面はパンフレットや時刻表を収納するためのルーバー状の棚.*

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小型飲食物販施設屋根の遮光板.*

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全体断面

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小型飲食物物販施設断面図

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小型飲食物物販施設を見通す。天井高さは5050mm。柱は米松集成材210mm角。その上の方杖は鋼管101.6ファイ。

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Vibrating Transparency 2
岐阜県花フェスタ記念公園の西口地区の中心的位置を占める。木構造をテーマにしたふたつの施設である.西ゲートは「長屋門」を、小型飲食物販
施設は「葦の棚」をそれれぞれイメージして構想している。そして、「VT 富戸のWeekend Space」で展開した、Vibrating Transparency 一つまり状況や使用者によって融通無碍に深度を変える透明性が、ここでもデザインのライトモチーフになっている.
「長屋門」は格子によって透明性が与えられ、うねる平面形によって公園と駐車場の関係を柔らかくしている.同時に、緩やかな地形に沿った勾配で建つことによって人工物と地形の対話的な関係をつくり出している。一方「葦質の棚」は、屋根に型ガラスとパンチングメタルで減光した光の帯をランダムに配することで、涼やかで柔らかに空との関係にとり組んでいる.
(大野秀敏)

所在地 岐阜県可児市瀬田1584-1
建主 岐阜県

設計・監理
建築 岐阜県 大野秀敏+アプル総合計画事務所

西ゲート施設:
建築・監理担当/吉田明弘 郷田修身 江口英樹 建築担当/角倉剛萩尾恵子 高橋淳司

小型飲食物販施設:
建築・監理担当/江口英樹 監理担当/吉田明弘

構造
TIS & PARTNERS 担当/今川憲英 羽田野裕二
設備
総合設備計画 担当/遠藤二夫 百澤卓也(電気) 若松宏 長田秀樹(機械)
西ゲート施設家具 藤江和子アトリエ 担当/藤江和子 橋谷昇

地域地区
都市計画内 無指定地域
道路幅員 西12m
駐車台数 1,500台

特記仕様
物販店内装・園内舗装は別途

◆花フェスタ記念公園 西ゲート施設
主要用途 飲食店 物販店 事務所 公衆便所 休憩所
施工
建築 1期:小池土木 2期:吉田建設
電気 1期:福電事業 2期:東海電業社
機械 1期:新興設備 2期:兼松ポンプ工業
建築 佐伯綜合建設
電気 中部興業
機械 冨士屋商店

面積
敷地面積 807,000.00m
建築面積 1,345.10m2
延床面積 1,093.48m2
建ぺい率 1.34%
容積率 1.42%
階数 地上1階
敷地面積 807,000.00m
建築面積 989.88m
延床面積 989.88m2
建ぺい率 1.34%
容積率 1.42%
階数 地上1階
寸法
最高高 6,605mm
軒高 3,070mm

構造
木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造 (混構造)
柱・梁:スギ製材
梁:鋼管
杭・基礎 PHC杭+直接基礎

最高高 7,180mm
軒高 6,185mm
構造 木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造(混構造)
柱・梁:ベイマツ集成材
立体トラス・トラス梁:鉄骨
杭・基礎 直接基礎

空調設備
空調方式 空冷ヒートポンプ式マルチパッケージ
衛生設備
給水 加圧給水ポンプ方式(別途)
給湯 局所給湯方式
排水 雨水・生活排水分流方式
給水 加圧給水ポンプ方式(別途)
排水 雨水・生活排水分流方式
電気設備
受電方式 公園内受電設備より低圧供給
設備容量 31kVA
受電方式 公園内受電設備より低圧供給
設備容量 74kVA
防災設備 
排煙 自然排煙
設計期間 1999年2月~2000年7月
施工期間 1期:1999年11月~2000年3月 2期:2001年9月~2002年3月
消火設備 屋内消火栓代替パッケージ型消火設備
設計期間 2000年12月~2001年8月
施工期間 2001年9月~2002年3月

外部仕上げ
屋根 ガルバリウム鋼板t=0.4mm心木なし 瓦棒葺き
柱・梁 スギ製材防腐塗装(サンテクノトーケミカル ノンロット)
外壁 コンクリート打放し撥水剤塗布 プロフィリットガラスt=6mm
開口部 木製建具 アルミ製建具 鋼製建具
屋外テラス床 ウッドデッキ マニルカラ t=30mm (三洋工業)

屋根
ガルバリウム鋼板折板t=1.0mm葺き 下面:無機質断熱材t=5mm貼り
トップライト:準難燃FRP折板 t=2.0mm(日東紡 サンコートグラスライト) + 鉄枠網入りガラス t=6.8mm
遮光板:有孔折板t=1.6mm (日本パーツセンター)
ブース屋根 ウレタン系塗布防水
柱・梁
ベイマツ集成材防腐塗装(オスモカラーWR + ワンコートオンリー)
鉄骨
耐火塗料(日本ペイント タイカリット)+ウレタン塗装
外壁
スサ入り珪藻土荒掻き仕上げ(ヤブ原ケーソーウティカ)
プロフィリットガラスt=6mm
外部床 ウッドデッキジャラt=30mm (ABC商会)
開口部 鋼製建具
外構 脱色アスファルト

内部仕上げ
飲食店
床 ビニル床タイルt=2mm
壁 PB t=12.5mmAEP
天井 木毛セメント板t=25mm
トイレ
床 花崗岩t=20mmJB仕上げ
壁 ガラスモザイクタイルt=4.2mm(サザンパレット)
事務室
床 ビニル床タイルt=2mm
壁 PB t=12.5mm ビニルクロス
天井 岩綿吸音板t=6mm

◆花フェスタ記念公園 小型飲食物販施設
主要用途 飲食店 物販店 休憩所

施工
建築 1期:小池土木 2期:吉田建設
電気 1期:福電事業 2期:東海電業社
機械 1期:新興設備 2期:兼松ポンプ工業
建築 佐伯綜合建設
電気 中部興業
機械 冨士屋商店

面積
敷地面積807,000.00m
建築面積
1,345.10m2
延床面積 1,093.48m2
建ぺい率 1.34%
容積率 1.42%
階数 地上1階
敷地面積 807,000.00m
建築面積 989.88m
延床面積 989.88m2
建ぺい率 1.34%
容積率 1.42%
階数 地上1階

寸法
最高高 6,605mm
軒高 3,070mm
構造 木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造 (混構造)
柱・梁:スギ製材
梁:鋼管
杭・基礎 PHC杭+直接基礎
最高高 7,180mm
軒高 6,185mm

構造
木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造(混構造)
柱・梁:ベイマツ集成材
立体トラス・トラス梁:鉄骨
杭・基礎 直接基礎

衛生設備
給水 加圧給水ポンプ方式(別途)
給湯 局所給湯方式
排水 雨水・生活排水分流方式
給水
加圧給水ポンプ方式(別途)
排水 雨水・生活排水分流方式
電気設備
受電方式 公園内受電設備より低圧供給
設備容量 31kVA
受電方式 公園内受電設備より低圧供給
設備容量 74kVA
防災設備 排煙 自然排煙
設計期間 1999年2月~2000年7月
施工期間 1期:1999年11月~2000年3月 2期:2001年9月~2002年3月
消火設備 屋内消火栓代替パッケージ型消火設備
設計期間 2000年12月~2001年8月
施工期間 2001年9月~2002年3月

外部仕上げ
屋根 ガルバリウム鋼板t=0.4mm心木なし 瓦棒葺き
柱・梁 スギ製材防腐塗装(サンテクノトーケミカル ノンロット)
外壁 コンクリート打放し撥水剤塗布 プロフィリットガラスt=6mm
開口部 木製建具 アルミ製建具 鋼製建具
屋外テラス床 ウッドデッキ マニルカラ t=30mm (三洋工業)

屋根
ガルバリウム鋼板折板t=1.0mm葺き 下面:無機質断熱材t=5mm貼り
トップライト:準難燃FRP折板 t=2.0mm(日東紡 サンコートグラスライト) + 鉄枠網入りガラス t=6.8mm
遮光板:有孔折板t=1.6mm (日本パーツセンター)
ブース屋根 ウレタン系塗布防水
柱・梁 ベイマツ集成材防腐塗装(オスモカラーWR + ワンコートオンリー)
鉄骨 耐火塗料(日本ペイント タイカリット)+ウレタン塗装
外壁
スサ入り珪藻土荒掻き仕上げ(ヤブ原ケーソーウティカ)
プロフィリットガラスt=6mm
外部床 ウッドデッキジャラt=30mm (ABC商会)
開口部 鋼製建具
外構 脱色アスファルト

​撮影:*以外すべて:北嶋俊治/アーキフォト (*:新建築写真部)

 

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