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中河小学校

Nakagawa Elementary School

A school that meanders along the stream

awards:2008年度北陸建築文化賞 / 2008年キッズデザイン賞

ふるさとの川と緑を取り込む
鯖江市に建つ12クラスと複式学級1クラスをもつ小学校である。敷地西側を流れる浅水川は、澄んだ清流に魚が泳ぐ、まさに故郷の小川である。何とか川が身近に感じられる校舎にしたいと考えたが、敷地に立つと高い堤防の法面が邪魔をして川面を身近に感じることが全くできない状況であった。堤防のレベルがちょうど建物の中二階であることを発見した事から、児童がよく使う共用諸室(図書室、パソコンコーナー、段差を利用した劇場風空間)からなるラーニングセンターを同じレベルで連続させることで、上下階から半階上がり下りすれば到達でき、同時にふるさとの川の存在を意識できる場所とした。「シアター」は発表会や作品の展示、読書や友達との交流の場など様々な活動に利用され、とかく分断されがちな上下の階(上級生と下級生)を流動的に結びつけるコミュニケーションの場として機能させた。堤防沿いの敷地をラーヒングセンターの外壁まで拡幅することで市民が自由に使える遊歩道「川端遊歩道」として地域に開放し、校舎内部の様子が伺える開口を設けた。学校を地域から隔離するのではなく、学校が地域に見守られるようにしたのである。

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教室の構成
中高学年の教室は2学年分4教室を南面させて1クラスターにまとめ、4教室で1つの多目的スペースを共用している。最上階であることから、多目的スペースの天井を自由に高くとることができ、欄間窓から十分な採光と換気が得られる。低学年棟は、野球場の外野形状の影響から、教室は多目的スペースを囲むように配した。その結果南面しない教室も出来たが、低学年に相応しい親密な雰囲気となった。教室の窓にはライトシェルフを設け、障子風の拡散装置と併用することで、光環境の改善をめざした。

「雁木」と回遊性
グラウンド側の外部に「雁木」と呼んでいる2階レベルの外部通路を設けることで、冬季の雪囲いや避難動線とし、屋内通路と連結することで回遊性のある動線を確保している。

木を多用した学校
構造面では、平面形を蛇行させたラーニングセンターに大断面集成材による大スパンの勾配屋根を架け、周辺の里山と小川の織りなす風景に溶け込むようにした。地場産材が杉材であることから圧縮して強度を増した杉板をフローリングに活用した。壁パネルは杉練付けパネルを使用している。多目的スペースでは、北側ガラス面の光量を調節する木スクリーンがそのまま屋根構造形状に合わせて包み込むインテリアとした。入れ子状に存在する先生コーナー、クワイエットルームといった小スペースはヒューマンスケールな木箱として家具的にデザインした。

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awards:2008年度北陸建築文化賞 / 2008年キッズデザイン賞

location:福井県鯖江市 / Sabae, Fukui

completion date:2005.9

principal use:小学校 / Primary school

architect:アプル・藤田監理業務特定共同企業体

structural engineering:構造設計集団 / SDG

mechanical and electrical engineer::総合設備計画 / sogo consultants

contractors:西松・ミズノ・揚原 特定建設工事共同企業体

number of stories:地上2階、地下1階

structure:RC、一部鉄骨、木造

major finishing:exposed concrete, galvanized steel sheet roof

site area:17411

building area:3372.6

total floor area:5024.38

photography:北嶋俊治 kitajima toshiharu/archi photo

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