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ハートホーム宮野 

Heart Home Miyano

Eyelined windows and layered wall

ハートホーム宮野新館は特別養護老人ホーム、ショートステイなどの機能を備え、デイケアセンターやグループホームを持つ本館の大幅な機能強化を図る計画である。難しい敷地条件のなかで機能条件を満たすために、構造モデュールは居室の補助基準から3×6mとして、6m平方の正方形を単位として必要に応じて繋いでいくフレキシブルな空間システムを採用した。内部に設けた3カ所の中庭で通風と採光を確保し、それに接してケアユニットの共用室を配する施設計画である。ケアユニットは10室で構成される。

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建築主の地元産木材の活用に対する強い熱量もあり、木造建築として計画した。法令により耐火建築物でなければならない。そのためには、木造構造材を不燃材料で完全に被覆することが求められる。われわれにとって、こうした設計の経験は初めてであり、隠さざるを得ない木構造を完成後に使用者にどう感じてもらうかを手探りで試行を重ねた。まず、最初に、木構造としてツーバイフォーか軸組かという選択がある。コスト、構法等を含め総合的に比較して、開口寸法の自由度が高いことから軸組構法を選択した。ただし、耐火被覆として21mm厚のプラスターボードの二重張りが必要で、それだけで、見えがかり厚さは84mm増えてしまう。鉄筋コンクリート造よりは細いが、真壁の木造のスケールではなくなる。そこで、雁行する外観の半分の立面に、木製格子のレイヤーを重ねた上に、出隅部でサイディングの厚みだけで端部を処理し、開口部の外に付けた深い金属枠を木格子と同面で見せるでティール処理として、木を覆う皮膜の「薄さ」を強調した。

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一方、できてからしか分からなかったことであるが、木造構造躯体が幾分撓むためか、歩行感が柔らかい。長く木造住宅に住み続けた人がスリッパでコンクリートのスラブの上で暮らす不快感のひとつに躯体の固さがあるが、これが図らずも解決されていた。木構造の恩恵である。

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location:山口県山口市/Yamaguchi, Yamaguchi

completion date:2012.6

principal use:老人福祉施設、寄宿舎/Nursing home

structural engineering:MID研究所

mechanical and electrical engineer::総合設備計画 / sogo consultants

contractors:安藤建設

number of stories:地上3階/  3 stories

structure:木造、一部鉄骨造 / Wood Structure

building area:1375.9

total floor area:3875.55

photography:北嶋俊治 kitajima toshiharu/archi photo