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神奈川芸術劇場+NHK横浜放送会館

Kanagawa Arts Theater and NHK Yokohama 

An urban building typology with a theater

神奈川芸術劇場・NHK横浜放送会館のプロポーザルでは、当該建物の設計と東西両街区の都市デザインをセットにした提案が求められ、香山壽夫建築研究所とアプルデザインワークショプが建物施設を、アプル総合計画事務所がアーバンデザイン担当という布陣で応募した。両街区の開発については、最終的には経済情勢の変化などで足並みが乱れ、今回、公共施設だけが一足先に完成した。

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この敷地の西には関内の都市軸である日本大通り、北には山下公園、南には元町・中華街がそれぞれある。言ってみれば、経済的にも、景観的にも、そして人々のイメージの中でも横浜の都心中の都心と言える場所である。横浜市は、横浜港開港150周年(2009年)を契機に、新たな都市戦略として「創造都市」を標榜し、その拠点として創造界隈というコンセプトを上げている。われわれのチームの提案では、創造活動の一大拠点として都市的広がりと密度をもつ場創りを構想の中心に据えた。

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NHKが1階に面することは設計の条件であったので、必然的に劇場はNHKの上に載ることになる。一方、神奈川県は、この街区の二街区先に神奈川県民ホール(大ホール2,488人/小ホール433人)を持っているので、ある種の差別化が図られなければならない。我々の提案の主な点は、ホール(1300人)ではプロセニアム劇場における舞台と客席の演出上の自由度を最大化する事、そして機能的空間構成においては、通常舞台の裏周りとして配される稽古場を、表に出し、独立した市民利用を可能にし、なおかつ製作の過程そのものが可視化されることを狙った。様々な検討の結果、建物はその稽古場のボリュームとNHK横浜放送会館及びその上に載るホールのボリュームとの二つを対峙させ、その間にアトリウムのボイドスペースを挟む構成が導かれた。NHK横浜放送会館とホールのボリュームは赤く大地から生え、稽古場を納めるボリュームは黒く宙に浮上し、地上面には「界隈」のための場を生み出す。二つのボリュームは白い繭をイメージした皮膜に包まれる。繭は絹貿易の中心地であった横浜に因んでいることは言うまでもない。アトリウムには、ホールへの動線が絡み、螺旋を描きながら上昇し5階の主ホワイエに到達する。この螺旋性は、屋上に取り付けられる地上104mのNHKアンテナタワーの意匠に引き継がれ、ブレース材を板状にすることで、二重螺旋となり、天空に向かっている。

location:神奈川県横浜市中区山下町 281 / Yokohama, Kanagawa

completion date:2010, 07

architects:都市再生機構神奈川地域支社 香山・アプル総合・アプルデザイン設計共同体

principal use:劇場、事務所(放送局) 駐車場、飲食店(カフェ)

contractors:鹿島建設

number of stories:地上10階 地下1階

structure:主要構造:RC造、SRC造、S造、構造形式:ラーメン構造(基礎免震構造)

building area:4,890.54㎡

total floor area:24,744.12㎡

photography:小川重雄

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