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東大 カブリ数物連携宇宙研究機構

KAVRI Institute for The Physics and Mathematics of the Universe

Plaza for creative conversations and researchers rooms soaring around it

award:2011年建築学会賞(作品)(大野秀敏個人)、2012年BCS賞

螺旋的なアカデミア

 政府は熾烈な国際的な研究競争を勝ち抜く為に、「世界トップレベル研究拠点プログラム」を立ち上げ、公募により選んだ提案の一つが、2008年の暮に東大柏新キャンパスに竣工した東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)である。設計にあたって考慮したことは、1)地区アーバンデザイン2)キャンパスアーバンデザイン3)アカデミアの空間原型4)居心地よさ5)構造と表現の一致6)台なミックな外観の6項目である。
 

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東京大学柏キャンパスは原広司教授(当時)を中心にまとめられたマスタープランに従っている。キャンパスの中心となる帯状広場に面した研究棟は、壁面を揃え、30mの高さ、柱廊、コンンクリーと打ち放しの外壁などが不文律となっている。これに加え、IPMUの敷地は、キャンパスのある柏の葉地区のケヤキ並木の目抜き通りの軸線上の焦点に位置する。外形はこれらのアーバンデザイン的な要請に十分な考慮を払って、広場側に柱廊のついたキュービックな形状となった。屋上のアンフィシアターの舞台を覆う巨大なパーゴラは目抜き通りの軸線を受け止めている。ただ、建物高さについては他の要件との関係で30mには達していない。

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IPMUの研究者たちの施設に対する要望は、「研究室に囲まれた中心に広間があり、そこに研究者が集い、いつでも学問的な意見の交換ができる場所」であった。このイメージは、大学は対話を基礎とするアカデミアであるべきだということを極めて明確に主張している。これを受けて、建物の空間構成は1、2階に研究支援機能を納め、3階に「都市広場」ともいうべき大広間を中心に据え、そのまわりに77室の研究個室を3層に積み重ね、四辺のうち一辺だけを一階分傾斜させることで、螺旋構造にすることにした。ここでの研究活動を支えるのは議論である。どこにいても議論の気配が感じられ、自由に参加できるような関係が、この螺旋構造で可能になる。

各研究個室の快適性を高めるために日射、通風などを注記深く扱い、更に居住者が取り込み量を調整できるようにしている。中心広間では、床下空調によって居住域空調を実施し消費エネルギー減と快適性を追求している。構造はRC造である。正方形が入れ子状に重なる平面の特性を生かして、外壁および研究室と廊下の隔壁を立面で見たとき耐震壁を千鳥状に配置することで、耐震壁を主要耐震要素とした強度型の建物とした。

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The Institute for the Physics and Mathematics of the Universe or IPUM was planned in the Kashiwa Campus by the University of Tokyo funded by the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology by their World Premier International Research Center (WPI) Initiative. More than 80 researchers of the universe from the different regions in the world are studying in this institute.

 

 The ideal institute as conceived by the IPMU researchers involved individual labs encircling a central hall where the researchers could gather together and an exchange of academic ideas could occur at any time. This ideal claims that the university should be an academia that holds dialogue at its foundation.  The final spatial structure of the building resulted in research support facilities on the first and second floors and 77 individual research labs atop, encircling the Hall. The individual research labs encircling the “urban plaza” is arranged in a spiral fashion. In other words, by going up the gentle slope of stairs from one side of the building to the other, you can move up or down one floor.  This structure spatially realizes the equality of all the members of the research institute, and because your awareness is constantly drawn towards the central Hall, it reinforces the centrality of the Hall.

awards:2011年建築学会賞(作品)/ BCS賞

location:千葉県柏市 / Kashiwa, Chiba

completion date:2010.01

principal use:大学 / Research institute

architect:大野秀敏・クハラ・アーキテクツ + 樫本恒平事務所 (基本構想 + 基本設計1) / 渡辺佐文建築設計事務所 青島裕之建築設計室 (基本設計2 + 実施設計)

contractors:佐藤・淺川特定建設工事共同企業体

number of stories:地上6階

structure:RC造

site area:237,452,39

building area:1,589.04

total floor area:5,974.36

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