3.  株式会社三共製作所 G&P棟・森海ホール(機械製作工場+応接施設)

2018.07. 静岡県菊川市

 

東名高速に面する丘陵地に展開する三共製作所の工場団地の一角に新規整備された、同社子会社による新規事業のための機械製作工場棟と関連の接遇施設。敷地には開発を見越して育成された雑木が豊かに茂っていたので、この雑木林を最大限残して工場を配置し、雑木林に沿って回廊を設け、雑木林のなかに八角形の平面形をもつホールを配置した。回廊は工場内で同時並行で進む受注品製作の顧客による製品検査を独立して行うために設けられた動線である。ホールは来客との打ち合わせや技術研修、そしてコンサートと多目的に使われている。二階の一部は設計室である。

工場棟+回廊+ホール棟(森海ホール)の3構成。それぞれ独自のかたちを与え、繋いでいる。

回廊の端部は周辺の茶畑に開いた。工場での検査を終えた顧客が、茶所であることを確認して帰路に就く。

風を呼び込み緑を切り取る回廊と、雑木林に囲まれたホール棟(森海ホール)。手前は来客車寄せ。

工場棟は東名高速道路に沿った高台に建つ。高速道路からの見え方を意識したボリュームと配色。

ホール棟(森海ホール)。樹状柱による開放的な空間。鏡面のステンレスが貼られたボリュームは、可動間仕切り。目的に応じて大きい空間を分割するとともに、吸音面になり音響条件の調整機能をもつ。

雑木林に連続する樹状柱(森海ホール)。

レンガ壁が貼られたボリュームの上の階はガラスで囲われ設計作業室として使用。

ホール棟(森海ホール、最大120名収容)では定期的にコンサートが開催され、企業と地域の接点となっている。

演者と観客との距離が近い小規模ホールならではの演出。レンガ壁や天井面、ガラスを含め反響と吸音を調整している。

日本の工場は白、銀、青が主流である。白と赤の配色は珍しい。

工場棟の内観。白色を基調とした機能的な空間。